おしゃれな壁にリフォーム!
クロス(壁紙)・漆喰・木材・タイル…どれを選ぶ?
クロス(壁紙)や漆喰など、お部屋のイメージを大きく左右する内壁材。新築時に限らず、お部屋をリフォームする時も、壁をどんな素材で加工するか悩まれる方が多くいらっしゃいます。
お家で長く過ごす時間が重なるうちに、汚れや傷、湿気、剥がれなどが気になってくる内壁材。少しでもきれいな状態を長く保つにはどんな内壁材を使用すればいいのでしょうか。
そこで、内壁材にはどんなものがあるのか、内壁材の特徴と選び方や、弊社の施工事例などをご紹介したいと思います。
内壁材の種類
内壁材にはクロス(壁紙)、塗り壁、木材、タイルなどがありますが、それぞれの特徴や用途に応じて使い分けることが大切です。
順番にそれぞれの特徴を見ていきましょう。
クロス(壁紙)
最も多く使用されている素材です。
ビニールクロス、紙クロス、織物クロスなど、多くの素材をもとにした沢山のデザインがあり、シート状になっているため、扱いやすいく工期が短いのがメリットです。
①ビニールクロス
木目やレンガをプリントしたビニールクロス
クロスとして最も多く使用されている素材。塩化ビニール樹脂をシート状にし、紙で裏打ちしたものです。
木目調、織物調、大理石やレンガ風などの石目調、和紙などの紙模様、プリント柄など、色・デザインがとても豊富です。
ビニールなので汚れても掃除がしやすいのがメリットです。
落書きしても消せるクロスもあるので、小さなお子様がいらっしゃるご家庭にも最適です。
②紙クロス
紙の優しい素材感が感じられるクロス
自然素材を生かした和紙や、装飾を施した加工紙など様々の種類があり、ビニールクロスにはない素材感を楽しめます。
紙素材の優しい印象や、紙ならではの立体感が感じられます。
汚れは落としにくいため、子供部屋やペットを飼っているお部屋ではなく、落ち着いた和の空間や寝室に使うと良いでしょう。。
③織物(布)クロス
柔らかさと生地の温かみを感じる織物(布)クロス
綿や麻、絹、ポリエステル、レーヨンなどの素材の糸を織った織物に紙を裏打ちしたものです。
一本一本の糸から作られた織物の温かみを楽しめます。
塗り壁
伝統的な左官塗工法で仕上げる壁のことを「塗り壁」と言います。一般的に仕上げ(上塗り)に塗るものにで、職人による手作業の味わいを楽しめます。
日本の気候や風土に適応しているため、現代に至るまで使用されてきました。顔料を混ぜてさまざまな色合いを楽しめます。
①漆喰壁
消石灰(水酸化カルシウム)が主原料で、抗菌・調湿・消臭・防火・防音に優れている自然素材です。
湿度の高い状態だと余分な水分を吸い取り、逆に湿度が低くなると水分を放出するという湿度調整機能に特に優れていますが
その一方、乾燥が続くとひび割れを起こしやすいため、乾燥しやすい季節にいは湿気調整が必要です。ひび割れは補修可能です。
自然に還る素材で環境に優しい壁材です。
②珪藻土
海や湖などに生息していた単細胞の植物プランクトンの死骸が堆積して出来た土層から採取されたもので、多孔質で多くの小さな穴を持ちます。
調湿・消臭・防火・防音に優れています。
石膏ボードやクロスの上から塗り替えできるタイプもあります。
③仕上げ例
漆喰や珪藻土などの塗り壁は、コテを使って様々な仕上げ模様をつけれるのが特徴です。光の当たり方によって模様の陰影が浮かび上がり、立体的な表情を楽しむことができます。
塗り壁の仕上げ方の一例をご紹介いたします。
木材
木材には調湿性・保温性・吸音性があります。
また「無垢材」と「合板」の2種類があり、どちらも木目のナチュラルな風合いを楽しめますが、高級感を出したい場合には無垢材がおすすめです。
また、MDF(中質繊維板)などの基材に木材の薄い板を張り付けた「天然木化粧合板」や、樹脂や紙などのシートに木目や石目などの柄を印刷し、基材に張り合わせた「化粧シートタイプ」などもあります。
化粧合板や化粧シートは部屋の一部分にアクセントとして取り入れたり、腰壁として採り入れるのがおすすめです。
ペットがいる部屋には、傷が付きにくく汚れが落としやすい化粧シートタイプを腰壁として使用すると、掃除がしやすく便利です。
タイル・パネル
陶磁器質や磁器質などからできる建築材料を組み合わせて壁を装飾します。
本物の石のような質感や、光の当たり方によって生み出される深い陰影を楽しめる個性的なデザインが魅力です。
①タイル
モザイクのような可愛さから重厚な石の質感まで、表現のバリエーションが豊富です。
耐久性・耐水性に優れているため、キッチン、浴室などの水まわりに使用されることが多いですが、高級感があるのでリビングや寝室などにも使われます。
複数のデザインのタイルとの組み合わせを楽しめますが、面積が広いとコストがかかります。
②パネル
パネル状の壁材を複数組み合わせて壁を装飾します。
シール式で簡単に貼れるタイプ、浴室やキッチンにも使用できる防水タイプ、本物の天然石や木材を使用したパネルなど数多く種類があります。
DIY用の安価なものからプロによる施工が必要な高級パネルまであり、それぞれの機能性やデザインから選ぶことが出来ます。
LIXILのエコカラットプラスは、デザイン豊富で調湿機能や脱臭機能があり、傷や汚れにも強いパネルとして機能性に優れています。
エグゼストの施工事例
弊社が内壁をリフォームさせていただいた施工事例をご紹介致します。
お部屋のイメージがどのように変わるか、是非ご参考ください。
リビング
白が基調だったリビングの一面を、コンクリート調のクロスに。コンクリートの無機質なイメージと木目を組み合わせ、大人の空間に仕上がりました。
真っ白いクロスを、大胆な動きがあるウッド調のクロスに貼り替えました。
こちらはダメージウッド調のクロスに。カフェのようなお洒落な部屋になりました。
和室から洋室へのリフォームの際、壁の一面だけをヘリンボーン柄のクロスに変更。壁と天井の境にもアクセントカラーのクロスを。
ダメージウッド調クロスとネイビーのクロスを組み合わせ、大人っぽい部屋に。
グレートーンレンガクロスを一面アクセントにして、グレージュクロスを組み合わせました。落ち着いた大人の雰囲気を楽しめるお部屋に。
ホワイトレンガクロスを一面にアクセントとして取り入れました。木の質感を生かしたアンティーク調のフロアとの組み合わせで、カフェのような空間に。
キッチン
天井部分は梁を出して板張り仕様にし、木材の暖かさを感じる空間に。ダウンライトも取り付けました。
キッチン周りはタイル貼りに。ペンダントライトの柔らかい灯かりがよく映えます。
クローゼット(押入れ)・玄関
押入れを解体し、クローゼットにリフォームしました。クローゼット内のクロスは、しっとりと落ち着いたフラワークロスを採用。
玄関から入ってすぐ目線の高さに飛び込んでくるクロスを、明るいイエローに。遊び心のある柄でほっこり和みます。
洗面所
洗面スペースをリフォームの際に床やクロスも変更しました。タイルをイメージするランタン柄のクロスに。
洗面台の木目との相性も良く、違和感なく馴染みます。
こちらは洗面スペースを新しくリフォームの際、板張り仕様に変更しました。
淡いピンクと白が基調だった洗面スペースは、イメージを一新。
洗面台は全て解体し、オリジナルな造作洗面台にタイルを組み合わせ、収納スペースも確保しました。
木の温かさを感じる洗面スペースにアイアン取手を取り付け、アンティークなイメージに仕上げました。
トイレ
上部は既存のタイルを生かし、下部は古民家のイメージを生かして腰壁の板張りに仕上げました。
一面ホワイトだった事務所のトイレを、落ち着いたカラーの組み合わせで一息つける場所に。
下部はパネルにしたので掃除がしやすく、清潔に保てます。
北欧をイメージするブルーグリーンのクロスで華やかに。
事務所
突き当り正面をレンガ調のクロスに貼り替えました。事務所の雰囲気をクロスで変えることで、お客様の気持ちを和らげます。
殺風景な事務所の廊下も、レンガ調のクロスを取り入れることで温かみが出ました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
壁のイメージを変えると、部屋全体のイメージがガラッと変わることを実感いただけたのではないかと思います。
お部屋を長く使うことを考えるとつい無難な色を選んでしまいがちですが、思い切って今のイメージを覆す色や柄にすることで気分も変わり、生活空間が華やぎます。
お気に入りのカフェや雑貨屋さんのようなイメージにお部屋を改装してみませんか?リラックスできる空間を造り上げることは、日々のモチベーションアップにも繋がります。
私達エグゼストは、数ある施工経験の中からお客様のイメージに添ったご提案を致します。
お部屋や壁のリフォームをお考えの際は、どうぞお気軽にご相談ください。
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